夏にインフルエンザの心配をしたことはほとんどありませんでしたが、今年は新型コロナウイルスがメッチャ気になります。
夏本番をひかえてYahoo!リアルタイム検索では蚊による感染を疑問視する投稿が1週間で約1300件もあったそう。
5月13日のあさチャン!では「プールで感染する?」など、夏に向けて心配される新型コロナについてのQ&Aをまとめていました。
答えていただいたのは東京歯科大学の寺嶋毅教授です。
新型コロナの感染経路について

Q:汗から感染しますか?

A:鼻水や唾液、涙の中にもウイルスは数多くいます。
一方で、体の表面(の細胞)にはウイルスはいないから汗を介して感染する心配はいりません。

Q:夏のプールで感染者は出るんでしょうか?

A:プールは塩素で消毒されていますからウイルスは生存できません。なので水中で感染する可能性は低いと思われます。
ただしロッカールームやシャワーの取っ手などから接触感染するおそれはあります。

Q:蚊が媒介して感染することはありますか?

潰した蚊の血から感染することについて
・コロナが血にいることは稀であること
・蚊が吸った量
を考えると蚊からの感染の可能性は低いのではないかと思われます。

かきむしった傷口から感染することは?

可能性は低いでしょう
WHOによると
新型コロナウイルスが蚊によって感染することを示す情報や科学的根拠は今のところない
ちなみに蚊が媒介する感染症としては
- ウェストナイル熱
- 黄熱病
- ジカウイルス感染症
- チクングニア熱
- デング熱
- 日本脳炎
などが知られています。蚊は人の血を吸う前に唾液を注入しますが、蚊を媒介とする感染症はこの唾液を通じて感染すると言われています。
寺嶋先生によると

汗やプール、蚊から直接感染する可能性は低いので余り心配しなくてよい。
むしろ、プールで3密状態になることや、人の汗がかかるほど近づいている状態になることなどに気をつける
ことが重要だとしていました。
新型コロナと紫外線

Q:紫外線でウイルスは死滅しますか?

紫外線の効果は限定的。
直接あたった部分には効果があると思われますが、体内のウイルスについては直接紫外線を当てることはできません。
公園の遊具に付着したウイルスで、直接日光が当たる部分には有効ですが、日の当たらない裏側のウイルスにはききません。
室内のウイルスにも直接日光が当たらないのでききません
紫外線に関するWHOの見解としては
太陽光を浴びてもコロナウイルスは防げない
としています。
それとは別にアメリカ国土安全保障省が2020年4月23日に発表したのは、太陽光や紫外線に弱いという研究報告。
気温、湿度は同じ条件で暗い場所と太陽光が当たる場所それぞれのウイルス半減までの時間を測定しました。その結果は
空気中に浮遊するウイルス 暗所では1時間 太陽光では1分半
太陽光や紫外線が直接新型コロナに当たれば効果はあるということでしょうか?
コメント