いつも食べているのと違う別の銘柄を試して見ようと思うのですが、店頭に並ぶたくさんの種類の品種を目の前にすると、どれにしてよいのかなかなか決められません。
2020年1月時点で日本で生産されているお米の種類は300種とも500種ともいわれます。たくさんの種類から選ぶヒントになりそうなことを1月28日の「この差って何ですか?」で放送していました。
品種を4つのカテゴリーに分ける
五つ星お米マイスター小池理雄(こいけただお)氏が、縦軸に甘みの強弱、横軸に粘りの強弱としたグラフから次の4つのカテゴリーをつくり、それに該当する代表的な銘柄を当てはめていきました。
- 粘り・甘みがともに強い:赤色
- 粘りが強く甘みは弱い:水色
- 粘り・甘みがともに弱い:青色C
- 粘りは弱く甘みが強い:橙色
図の中の赤字で書かれた品種はそれぞれのカテゴリーにおける五つ星マイスターのお勧めです。
粘り・甘みがともに強い品種
- ミルキークイーン(茨城県)
- コシヒカリ(新潟県魚沼産)
- 銀の朏(みかづき:岐阜県)
- 新之助(新潟県)
このカテゴリーで小池氏が一押ししたのは銀の朏。「えげつない甘み」と表現するほど甘みが強く、さらにコシヒカリの1.5倍という大きな粒が特徴。
粘りが強く甘みが弱い
- はえぬき(山形県)
- 里山のつぶ(福島県)
冷えても味が落ちにくくセブンイレブンのおにぎりに多く使われています
平成29年に一般栽培を開始した新品種。粒が大きく歯ごたえがあるのが特徴。
粘り・甘み共に弱い
- 亀の尾(山形県)
- ササニシキ(宮城県)
「亀の尾」を品種改良して生まれたのが「コシヒカリ」。つぶが丸っこくあっさりしていますが、噛めば噛むほどうまみが感じられます。
ササニシキはかつては東の横綱ササニシキといわれ、西の横綱コシヒカリ」とともに日本を代表するブランド米でした。サラッとした食感で口の中でフワッとほぐれる感じがあり、握り寿司のシャリとしては最適だといわれます。
粘りが弱く甘みが強い
- いちほまれ(福井県)
- ひとめぼれ(山形県)
このカテゴリーで小池氏がお勧めするのは「いちほまれ」。『日本一(いち)美味しい、誉れ(ほまれ)高きお米』になってほしいという思いが込められています。某米屋の店主は
粒の弾力と粘りを楽しむことができ、旨みや甘みの立ち上がりの速さや広がりは申し分ないお米
とコメントしています。
さいごに
どんなお米が食べたいのかが決まれば、そのカテゴリーに入る銘柄を選ぶことによって、少なくとも真逆の種類を選んでしまうことはなさそうです。
ところで、かつて管理人のすむ北海道産のお米といえば「きらら397」でした。それまであまり評判のよくなかった北海道産米のイメージを覆した画期的なお米でした。我が家も愛用していましたが、「ななつぼし」が出てからはそちらに移行して今に至っています。
ななつぼしがそうであるように、白いご飯として食べて美味しい品種が多いのかな〜と漠然と感じていましたが、品種別作付面積ランキングを調べてみたら、あながち外れてはいないようでした。ちなみに2018年の作付面積ベスト5は下の通りです。
- コシヒカリ 35.0%
- ひとめぼれ 9.2%
- ヒノヒカリ 8.6%
- あきたこまち 6.8%
- ななつぼし 3.4%
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