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花粉症 対策 この差って何ですか?

スギ花粉

花粉症の方にはつらい季節がやってきました。2月18日の「この差って何ですか?」では家の中の花粉という観点から症状軽減の対策について、アレジオ銀座クリニック院長、呉孟達先生が解説してくれました。

先生によると、家の中に入る花粉を減らすことができれば花粉症の症状を軽減できるといいます。その対策のポイントとして3つあげていました。

  1. 花粉がつきにくい服装
  2. 服についた花粉を正しくとる
  3. 室内の花粉を減らす掃除の方法

それぞれについて誤解されていると、思い違いしていることなどあるので、以下で細かく見ていきます。

花粉がつきにくい服装とは

外側に着るものと中に着るものそれぞれについて見ていきます。

一番外に着るもの

まず、家に持ち込まれる花粉の多くは服に付着したものであること。コートなど一番外側に着るものは、表面がツルツルしたナイロン製のものが、花粉を家に持ち込まないという意味で良いそう。

静電気にも注意

素材自体は付着しにくくても、中に着る者次第で静電気が発生しやすくなり、付着する可能性が高まります。静電気が発生しやすいポリエステルやウールのものを着るのを避けるとリスクも抑えられるとのこと。

ウール、ポリエステル、ナイロン、綿を比べると、静電気が発生しにくい素材順に並べると

綿>ナイロン>ウール>ポリエステル

となります。したがって、綿かナイロンの服の上に、表面がツルツルしたナイロン製のコートを着るのが花粉のつきにくい服装ということになります。

服ついた花粉を手で払ってはいけない

手で払うこと、脱いでパンパンするのは御法度。ついた花粉が舞い上がって鼻や口に入ってしまうのでNGです。

良い方法は濡れタオルまたは粘着クリーナーで静かに拭き取るのが良いそう。

掃除機をかけるのは逆効果

花粉をとろうとして掃除機をかけるのは、排気した空気が床に落ちた花粉を舞い上がらせるので逆効果。そもそもスギ花粉は直径0.03mm程度といわれ、掃除機のフィルターを通り抜けてしまうこともあります。

室内に入った花粉を掃除するポイントは「加湿器」。

花粉が水分を含むことで床に落ちます。それをウェットタイプのフローリングワイパーで静かに拭き取ります。

絨毯やカーペットの場合は、加湿器+粘着クリーナーの組み合わせでOK。

換気のこと

花粉を家の中に入れたくない理由で窓を閉めぱなしにすることがありますが、花粉症の対策としては間違いだそう。換気することはとても大事で、アレルゲンとなる花粉の芯は換気しないと取り除くことができないといいます。

「取り除くのと同時に花粉が入ってくのでは?」という疑問は当然湧いてきますが、換気する時間を深夜あるいは早朝に行うと良いそうです。花粉は日の光を浴びることで飛散するので、22時を過ぎて翌朝6時頃までは飛散量が少なくなります。

日中にどうしても換気したいときは、窓を10cmほど開けた後、レースのカーテンを閉めることで、花粉をブロックする効果が期待できます。

空気清浄機の効果的な使い方

花粉対策として空気清浄機を使うことがあります。

一番効率の良いと思われる使い方は玄関に置いて使う方法。花粉は玄関から入るケースが一番多いと考えられるから。

清浄機の向きはドアに正対させるのがベストですが、見栄えの問題があるのでドアノブ寄りに置くのがベター。

さいごに

花粉症は花粉そのものが悪さをするものではなく、花粉の中からアレルゲンとなる芯を吸い込むことによって発症するとのこと。

家の中に入った花粉は壁にぶつかったり踏まれたりすることで芯が飛び散ることから、室外の花粉に比べて症状を引き起こしやすいといいます。

家の中に入る花粉を少しでも減らし、入ってしまった花粉は正しく処理して少しでも症状が和らいでくれたら幸いです。

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