2019年の春分の日は3月21日(木)。春分の日は春のお彼岸の中日。お彼岸といえばお墓参り。
お墓参りの作法は誰かに習ったというよりは見よう見まねで覚えた人が多いのではないかと思います。当たり前のように行っている作法の中には、本来の意味から考えるとあまりふさわしくないことがあるようで・・・。3月19日の「この差って何ですか?」でゲスト出演していた浄土宗の副住職さんが解説していました。
墓石の上から水をかける
墓石はご先祖さまの体そのものを表しているので、墓石の上から水をかけるのはあまりふさわしくない作法だそうです。
墓石をタワシで磨く
墓石の意味を考えると作法その1と同じ理由でふさわしくない作法といえます。お寺さんによって、タワシを置いてあるところがありますが、土台を磨くためだそうです。
ふたを閉めたまま食べ物をお供えする
食べ物をお供えするのはご先祖さまが香食(こうじき)=においを召し上がるため。ふたを閉めたままでは、匂いを楽しめないので、お供えするときはふたを開けた方がベター。
カラスなどに荒らされてしまう心配がありますが、そもそもお供えしたものは持ち帰りましょうとなっていることが多いです。
目を閉じてお参りする
ほとんどの人がやっていることですが、これもふさわしくないそうです。そもそもお墓参りはご先祖さまと会話をするために行うこと。話をするときは目を見て話せではないですが、目を閉じるのは正しくないそうです。
ゲストの副住職さんは、僧侶としても目を閉じる作法は教わっていないと申していました。以上、よくしているけどあまりふさわしくないことでした。
次に、これはよくないんじゃないかと思いきや、実は大丈夫ということ。
チューリップをお供えする
一般的にお供えする花は菊とかカーネーションなどのいわゆる仏花と呼ばれるものをお供えしないとダメじゃないかと思っていましたが、お供えするのは何でもよいそうです。
仏花は土葬時代の名残り。土に埋葬するとどうしても腐敗臭がするので臭いを消すために香りの強い花をお供えしたのが由来だそうで、仏花にこだわらず、故人が生前好きだった花をお供えしても全然問題ないそうです。
束になった線香を分ける
束になった線香に火をつけたあと、お参りした人数分に分けるのはいかがなものかと思いきや、これも問題ないそうです。
そもそも一度にたくさん火をつけるために線香は束になっているそうなので、ためらうことはないそうです。
線香ですが、ご先祖さまに香りを楽しんでもらうという意味があるそうで、最近ではいろいろな香りがついたものがあるそうで・・・
人気があるものの一つにこんなのがあるそうです。
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そのほか、様々な香りがするユニークな線香を調べてみました。
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