5月6日、関東地方で最大震度4の地震が発生。緊急地震速報で目が覚め、そのあと眠れなかった人も多数いるとか・・・
その2日前にも同じくらいの揺れがあるなど、今年はずいぶんと地震が多くてメッチャ不安になります。
5月7日のあさチャン!では、新型コロナウイルスで手一杯の中、地震や台風など大規模な自然災害が起こった場合、避難はどうすればよいのかについて検証していました。
避難所で心配なこと
避難所で心配されるのが集団感染。
昨年の台風19号での避難場所の映像が出ていましたが、今あらためてみると一目で密集と密接であることがわかります。
新型コロナウイルス感染が完全におさまりきらない中で、しっかり感染症対策を行わないと、本来なら命を守ってくれる避難所が複合災害の場所になってしまう可能性があります。
複合災害といえば、1995年の阪神・淡路大震災の時、避難所で起こったインフルエンザの集団感染で、多くの人が亡くなった事例があります。
新型コロナを受けての避難所での対策
普段のウイルス対策に加えて更に気をつけなければならないのは床のウイルス。
東京歯科大学の寺嶋毅教授によると、避難所に大勢の人がいると床にもウイルスが付いているおそれがあり、裸足や靴下で歩く人が多く、足に付いたウイルスが感染拡大に繋がるおそれがあるそう。
また床に寝ることも感染リスクが高くなるので、可能であればダンボールベッドを使って少しでも高い位置で寝るのが望ましいそう。難しい場合は消毒液などで自分のテリトリーをこまめに拭き掃除すること。
新型コロナ対策として用意しておくべきもの
通常の防災グッズに加えて、新型コロナ対策用として避難所に持っていくものとして、寺嶋教授が指摘したのは次の5つ。
- 常用薬
- 消毒液
- マスク
- 体温計
- スリッパ
新型コロナがなくても用意するものであるとは思いますが、少なくとも1週間分とおくすり手帳を忘れずに。
消毒液とマスクはウイルス対策として必須。
体調管理に使うのはもちろんですが、使い回しによる感染拡大のリスクを減らすため、自分専用の体温計を持っていた方がよいそう。万が一高熱が出たら、避難所の担当者に相談したほうがよいそう
避難所では多くの人が素足で歩くので、床のウイルスが足を介して布団など自分のテリトリーに入ってくるのを防ぐため
普段の通常の防災グッズに加えておきましょう。
普段から心がけておくこと
通常の災害であれば避難所の確認ということになるのでしょうが、新型コロナ対策ということでいうと
- 複数の避難所を把握しておく
- 車中泊の備えをしておく
なるべく避難者の少ない避難所を選択することも一つの方法ですし、アウトドア用のマットがあれば車の中でも寝ることが可能になります。
分散避難のデメリット
新型コロナ対策として指定された避難所以外の避難先を考えておくことが大切だといいます。いわゆる分散避難ですが、次のような場所も避難に加えてもいたほうがよいとする考え方があるそう。
- 学校の体育館だけでなく教室の活用
- 友人・親戚の家
- 町内会の集会所
- お寺・神社
ただ、分散することで自治体の職員がそれぞれの場所に行くことが不可能になるので、避難している人同士が助け合いながら避難することが必要になります。
さいごに
4月1日から5月6日までの間に、震度3以上の地震が27回も起こっているそうです。去年に比べて倍以上といいますから不安になります。
新型コロナウイルスに感染することを恐れて、避難所に行くことをためらう人がかなりの割合でいるというアンケート結果があります。
命の危険が差し迫っている時は避難することをためらわない
というのが基本ですが、新型コロナのリスクを少しでも減らすべく準備をしておくことが大切だと思います。
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