うなぎを食べる日として定着している「どようのうしのひ」。
土用の丑の日 とは
「どよう」は「土用」。「土曜」ではありません。
「うしの日」は「牛」の日ではなく「丑」の日。十二支に出てくる「丑」ですね。
十二支は年単位で繰り返されますが、実は1日単位でも12日毎に繰り返されます。
「土用の丑の日」は「土用の」期間内にある「丑の日」ということになります。
土用とは
土用とは「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間のことで、これは中国の陰陽五行説に由来します。
陰陽五行説では、宇宙のものはすべて「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)」でできていると考えられ、
- 木=春
- 火=夏
- 金=秋
- 水=冬
と季節をイメージして当てはめ、余った「土」は「季節の変わり目」を象徴するとされました。
そこから、季節の始まりである「立春」「立夏」「立秋」「立冬」それぞれの前を「冬の土用」「春の土用」「夏の土用」「秋の土用」と呼ぶようになりました。
土用はなぜ18日間?
ではなぜ土用は18日間なのでしょう?
1年を四季とその変わり目である土用と5つの季節と捉えたことによります。
1年365日を5つの季節で割ると、一つの季節は
365(日)÷5=73(日)
土用は年4回あるので一回あたりの日数は
73(日)÷4=18.25(日)
ここから土用は18日間になったといわれています。
なぜ(夏の)土用の丑年にうなぎを食べるようになった?
夏の土用(立秋の前)にうなぎを食べるようになったのはなぜ?
突然ですが・・・ここでクイズです。
土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのは、一説では江戸時代のことと言われています。
そのきっかけを作った人物とされるのは、次のうち誰でしょう?
- 杉田玄白(蘭学者)
- 平賀源内(発明家)
- 本居宣長(国学者)
- 喜多川歌麿(浮世絵師)
過去3年の土用の丑の日
土用は「立春・立夏・立秋・立冬」を基準としていることもあり、土用の丑の日は毎年異なります。
また18日間のなかで12支が回るので同じ土用の期間内に丑の日が2回あることもあります。
ちなみに土用の丑の日が2回ある時は、一の丑にうなぎを食べることが多いですね・・・
年 | 一の丑 | 二の丑 |
2019年 | 7月27日 | なし |
2020年 | 7月21日 | 8月2日 |
2021年 | 7月28日 | なし |
2022年 | 7月23日 | 8月4日 |
2023年 | 7月30日 | なし |
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